久礼 辛口純米 ひやおろし 燗
- 2011/10/02
- 21:20
段々気温が下がってきていますのでお燗が美味しい季節になってきました。
今日のお酒は高知県の西岡酒造店さんの久礼の辛口純米ひおやおろしを燗で呑みます。
今のお酒の温度は約50度です。
口に含んだ時にまずお酒本来の甘さを感じてそれからキリットした辛い感じが口の中に広がり、下に心地よい刺激が残りなあら終わって行くのですが、最初に感じた僅かな甘さは比較的早く消えて行きます。
その、僅かな甘さの感じが消えた後は正に辛口のお酒です。
日本酒の味わいの中には必ず甘さが有ります、辛口で日本酒度がかなり+に振っていても必ず甘さは有ります。
もし、この僅かな甘さも感じられないようなお酒になってしまいますと、味わいの奥行きというか広がりが狭い単調なお酒になってしまうと思います。
このお酒は日本酒度が+10でアルコールが16度になります。
お酒の温度は呑みながら刻々と変わって行きます。
冷たいお酒は温くなりますし温かいお酒は冷たくなります。
ユックリ呑めば呑むほどこの変化が大きくなるのですが、この温度の変化によるお酒の味わいの変化を楽しむのもまたお酒の楽しみです。
今の温度は約40度になりました。
最初に感じる甘さの感じはそれほど大きく変化はしていないのですが、その後に来るキリットした感じが随分マイルドな感じに変わってきましたが後味は先ほどの50度とほぼ同じ感じです。
温かいお酒は冷たいお酒よりもアルコールの吸収が早いので呑むことと酔うことが比較的キチンとリンクしていますが、冷たいお酒はアルコールの吸収が遅いので呑むことと酔うことがキチンとリンクしないことが有ります。
胃の中にタップリと入ったお酒が体温で温まるに連れて一気に吸収されることもありますので、よくある一気に酔っぱらってトイレを占領するとかの事件につながることも珍しく有りません。
冷たいお酒は口当たりもよく呑みやすいので注意しながら呑む必要があります。
今の温度は約34度になりました。
体温よりも少し低い温度です。
口に含んだ時の甘さの感じが先ほど迄よりも弱くなり酸を中心とするキリット感も穏やかになってきました。
全体的に枯れた味わいの感じがしますが落ち着いた感じで旨いです。
これも冷たい状態から34度になったのと50度から34度になったのではお酒の味わいは全く違う物になります。
もっとも大きく影響を受けるのは高級アルコール成分が揮発する度合いが大きく違ってきます。
今日呑んだ温度はどれもそれぞれ美味しく優劣は付けることは難しいのですが、50度から少し冷めた時が一番良かった気がします。
このお酒は四合瓶で¥1155-です。
店内で60シーシー¥130-で有料試飲できます。
もちろんお燗もお任せください(*^^)v