金冠黒松 8号酵母 純米
- 2014/09/12
- 01:04
今日のお酒は山口県の村重酒造さんの「金冠黒松 8号酵母 純米」です。
この8号酵母は変わった酵母で最初は6号酵母の突然変異株と思われていたのですが、最新の遺伝子解析の結果従来の純粋な清酒酵母ではなくて野生酵母の流れを汲んでいることが判りました。
酸の出方に特徴が有るようで今日のお酒は8号酵母と余り精米していない米を組み合わせて味わい深いお酒に仕上がっています。
酵母も生き物ですので世代交代を繰り返すうちに段々と酵母の特性が変わってきます。
その結果同じ酵母でも昔と今では性格が変わっていることも有るようです。
それはそれでおもしろいと思うのですが。
人間界でも長い間に少しづつ変化して今の人間の姿になっていますし、これからもユックリと変化が続くのでものすごい未来の人間の姿は、今の人間の姿とは全く違っている可能性もあります。
もしかしたら味覚も変わって現代とは違う食べ物を好んでいるかもしれません。
未来のお酒は現代のお酒とは全く違う可能性もあります。
遙か昔の「口かみ酒」から見ると現代のお酒が全く別物です。
そこまで昔に遡らなくても菩提もとの時代の日本酒は今の日本酒とは全く違うはずです。
きっと今の吟醸酒がお好きな方では呑めないのではないかと思います。
それと同じように凄く未来の日本酒は全く違う味わいの可能性も否定できなくて、その凄く未来の日本酒好きの方々は20世紀の日本酒はとても呑めないと思うかも知れないです。
凄く遠い未来では。
でも、それが進化だと思うので良いことですね。
さて、今日のお酒ですが火入れですので常温管理をしています。
今の温度は約26度です。
見た目は僅かに薄くコハク色で見るからに美味しそうな感じです。
日本酒は基本的に色のあるお酒なのですが、劣化でも色が出てきますので色が出ているから全て美味しい訳でもなく、色が有るから劣化している訳でもないです。
どうしてこのような色が出ているかが大切です。
酸と甘さが混じり合ったようなそそられる香りが比較的しっかりと感じられます。
口に含むと温度の関係で優しい感じがして酸と甘さとが上手い具合にハーモニーを造りながら味わいが口の中に広がります。
再び口に含むと先ほどの甘さと酸がバランスしたシッカリとした味わいですが、飲み込む時に感じる味わいは酸を感じた後にスーッと消えてゆき、最初に口に含んだ時の印象とは違います。
今度は約50度です。
香りの感じが変わりました。
先ほどの甘さと酸の感じが混じり合った香りから、揮発する成分を感じる香りになっています。
当然アルコールが含まれていますのでそのアルコールの揮発する感じが僅かに感じられます。
口に含むと温かくて最初に甘さと酸を感じるのは先ほどと同じですが、その感じが大人しくなり、代わりに飲み込む時に喉の所で感じる酸を中心にしたシッカリ感が強くなっています。
それでも余韻は短い方でシッカリとした酸を喉の入り口で感じながらも、飲み込むと口の中が穏やかな感じになり舌の先のシッカリ感の余韻のみになります。
温度が下がって来ると全体的に穏やかな感じになります。
今日のベストは50度にしてその味わいを楽しみながら、温度が下がるにつれて変わる味わいを楽しむ呑み方です。
一度温めたお酒を呑むときに、冷める課程の味わいの変化を楽しむのもおもしろいです。
アルコール16度~17度 精米80% 八号酵母使用
米は五百万石 山法師 日本酒度+8 酸度2.3
一升瓶で¥2376税込み
「唐木屋のなか」で有料試飲できます。
是非、ご利用ください。
お待ちしております。

この8号酵母は変わった酵母で最初は6号酵母の突然変異株と思われていたのですが、最新の遺伝子解析の結果従来の純粋な清酒酵母ではなくて野生酵母の流れを汲んでいることが判りました。
酸の出方に特徴が有るようで今日のお酒は8号酵母と余り精米していない米を組み合わせて味わい深いお酒に仕上がっています。
酵母も生き物ですので世代交代を繰り返すうちに段々と酵母の特性が変わってきます。
その結果同じ酵母でも昔と今では性格が変わっていることも有るようです。
それはそれでおもしろいと思うのですが。
人間界でも長い間に少しづつ変化して今の人間の姿になっていますし、これからもユックリと変化が続くのでものすごい未来の人間の姿は、今の人間の姿とは全く違っている可能性もあります。
もしかしたら味覚も変わって現代とは違う食べ物を好んでいるかもしれません。
未来のお酒は現代のお酒とは全く違う可能性もあります。
遙か昔の「口かみ酒」から見ると現代のお酒が全く別物です。
そこまで昔に遡らなくても菩提もとの時代の日本酒は今の日本酒とは全く違うはずです。
きっと今の吟醸酒がお好きな方では呑めないのではないかと思います。
それと同じように凄く未来の日本酒は全く違う味わいの可能性も否定できなくて、その凄く未来の日本酒好きの方々は20世紀の日本酒はとても呑めないと思うかも知れないです。
凄く遠い未来では。
でも、それが進化だと思うので良いことですね。
さて、今日のお酒ですが火入れですので常温管理をしています。
今の温度は約26度です。
見た目は僅かに薄くコハク色で見るからに美味しそうな感じです。
日本酒は基本的に色のあるお酒なのですが、劣化でも色が出てきますので色が出ているから全て美味しい訳でもなく、色が有るから劣化している訳でもないです。
どうしてこのような色が出ているかが大切です。
酸と甘さが混じり合ったようなそそられる香りが比較的しっかりと感じられます。
口に含むと温度の関係で優しい感じがして酸と甘さとが上手い具合にハーモニーを造りながら味わいが口の中に広がります。
再び口に含むと先ほどの甘さと酸がバランスしたシッカリとした味わいですが、飲み込む時に感じる味わいは酸を感じた後にスーッと消えてゆき、最初に口に含んだ時の印象とは違います。
今度は約50度です。
香りの感じが変わりました。
先ほどの甘さと酸の感じが混じり合った香りから、揮発する成分を感じる香りになっています。
当然アルコールが含まれていますのでそのアルコールの揮発する感じが僅かに感じられます。
口に含むと温かくて最初に甘さと酸を感じるのは先ほどと同じですが、その感じが大人しくなり、代わりに飲み込む時に喉の所で感じる酸を中心にしたシッカリ感が強くなっています。
それでも余韻は短い方でシッカリとした酸を喉の入り口で感じながらも、飲み込むと口の中が穏やかな感じになり舌の先のシッカリ感の余韻のみになります。
温度が下がって来ると全体的に穏やかな感じになります。
今日のベストは50度にしてその味わいを楽しみながら、温度が下がるにつれて変わる味わいを楽しむ呑み方です。
一度温めたお酒を呑むときに、冷める課程の味わいの変化を楽しむのもおもしろいです。
アルコール16度~17度 精米80% 八号酵母使用
米は五百万石 山法師 日本酒度+8 酸度2.3
一升瓶で¥2376税込み
「唐木屋のなか」で有料試飲できます。
是非、ご利用ください。
お待ちしております。
