菊正宗 大吟醸 嘉宝 09年11月詰め
- 2015/04/05
- 01:46
今日の日本酒は菊正宗さんの大吟醸「嘉宝」の09年11月詰めの物です。
純米で精米が40%、アルコールは16~17度です。
開栓してから何年間も時間が経過しています。
開栓してありますので当然瓶の中には空気が入っています。
色はほんの僅かに出ているだけですので、とても09年の日本酒とは思えない感じです。
日本酒が時間の経過と共に着色する早さは酒質に大きく影響されるようです。
お酒に依って2~3年でかなり色が出る物もあります。
この「嘉宝」は火入れのお酒ですので店内で常温で管理しています。
現在のお酒の温度は約16度です。
香りは吟醸香ではなくて穏やかな熟成香が感じられますがそれほど強い香りでは無いです。
口に含むと穏やかな甘さを感じると同時にキリットした味わいが口の中に広がり、呑み込むと更にキリットした味わいが口の中に広がります。
呑み込んだ後にしばらくシッカリとしたキリット感が有るのですが、それが少しずつ消えると共に口の中がスッキリした感じになります。
日本酒を呑んだ後によくある口の中の甘さが残らない味わいです。
辛口の一つの典型では無いかと思います。
今度は約36度です。
香りは強くなってきましたが香りの傾向は同じです。
口に含むと最初に感じる甘さの感じが変わり、先ほどよりも強く感じるのですが上品で複雑な甘さになりました。
この中にシナモンのような爽やかな味わいも感じる事ができて、甘さを感じてからシッカリ感を感じるスピードが先ほどの温度よりもゆっくりになり、呑み込んだ後の感じも穏やかになりました。
ただ、呑み込んでから少したった時に口の中、特に舌の先に感じるキリットした感じは余り変わらないです。
呑み込んだ後に口の中に日本酒独特のペタッとした感じが少し感じられます。
約50度です。
香りの感じは同じ傾向ですがアルコール感を強く感じるようになりました。
口に含むと最初に感じる甘さが36度の時よりも弱くなり、口に含んで甘さを感じてから感じるシッカリ感が弱くなりました。
呑み込んだ後に感じるシッカリ感も穏やかになり、その後に舌の先で感じる感じも穏やかになりました。
味わいのバランスはとても良くて素直に美味しいと思える味わいです。
温かい状態でバランス良い味わいを楽しむのであれば約50度がお勧めです。
スキッとした味わいでサッパリと呑み対のであれば約16度がお勧めです。
メリハリのあるハッキリとした味わいを楽しみたいのであれば約36度がお勧めです。
ただ、これは「嘉宝」でも開栓してから長い時間が経過している状態での味わいです。
昔、この「嘉宝」が入荷した時に呑んだ印象は味わいの線が細い感じだったと記憶しています。
時間の経過が「嘉宝」の味わいを成長させたとも言えます。
菊正宗さんは「生もと」造りを主体にしていますが、この「嘉宝」も「生もと」造りです。
日本酒の造りは江戸時代に完成されたのでが、その完成型が「生もと」造りで、その発展型が「山廃」造りです。
日本酒の醸造には「乳酸」が必須の物質なのですが、江戸時代では「乳酸」が販売されていませんので自然界の摂理を利用して手に入れるしか方法が有りません。
この乳酸を入手する方法を経験則で作り出した先人の知恵と工夫は凄い物があると思います。
先人の知恵と工夫と微生物の働きを思いながら呑む日本酒もまた楽しいです。
本当に日本酒は楽しくて美味しいです(*^▽^*)
一升瓶に半分以下しか残りが有りませんので、良かったら「唐木屋のなか」で楽しんでください。
皆様のご来店をお待ちしておりますm(_ _)m


純米で精米が40%、アルコールは16~17度です。
開栓してから何年間も時間が経過しています。
開栓してありますので当然瓶の中には空気が入っています。
色はほんの僅かに出ているだけですので、とても09年の日本酒とは思えない感じです。
日本酒が時間の経過と共に着色する早さは酒質に大きく影響されるようです。
お酒に依って2~3年でかなり色が出る物もあります。
この「嘉宝」は火入れのお酒ですので店内で常温で管理しています。
現在のお酒の温度は約16度です。
香りは吟醸香ではなくて穏やかな熟成香が感じられますがそれほど強い香りでは無いです。
口に含むと穏やかな甘さを感じると同時にキリットした味わいが口の中に広がり、呑み込むと更にキリットした味わいが口の中に広がります。
呑み込んだ後にしばらくシッカリとしたキリット感が有るのですが、それが少しずつ消えると共に口の中がスッキリした感じになります。
日本酒を呑んだ後によくある口の中の甘さが残らない味わいです。
辛口の一つの典型では無いかと思います。
今度は約36度です。
香りは強くなってきましたが香りの傾向は同じです。
口に含むと最初に感じる甘さの感じが変わり、先ほどよりも強く感じるのですが上品で複雑な甘さになりました。
この中にシナモンのような爽やかな味わいも感じる事ができて、甘さを感じてからシッカリ感を感じるスピードが先ほどの温度よりもゆっくりになり、呑み込んだ後の感じも穏やかになりました。
ただ、呑み込んでから少したった時に口の中、特に舌の先に感じるキリットした感じは余り変わらないです。
呑み込んだ後に口の中に日本酒独特のペタッとした感じが少し感じられます。
約50度です。
香りの感じは同じ傾向ですがアルコール感を強く感じるようになりました。
口に含むと最初に感じる甘さが36度の時よりも弱くなり、口に含んで甘さを感じてから感じるシッカリ感が弱くなりました。
呑み込んだ後に感じるシッカリ感も穏やかになり、その後に舌の先で感じる感じも穏やかになりました。
味わいのバランスはとても良くて素直に美味しいと思える味わいです。
温かい状態でバランス良い味わいを楽しむのであれば約50度がお勧めです。
スキッとした味わいでサッパリと呑み対のであれば約16度がお勧めです。
メリハリのあるハッキリとした味わいを楽しみたいのであれば約36度がお勧めです。
ただ、これは「嘉宝」でも開栓してから長い時間が経過している状態での味わいです。
昔、この「嘉宝」が入荷した時に呑んだ印象は味わいの線が細い感じだったと記憶しています。
時間の経過が「嘉宝」の味わいを成長させたとも言えます。
菊正宗さんは「生もと」造りを主体にしていますが、この「嘉宝」も「生もと」造りです。
日本酒の造りは江戸時代に完成されたのでが、その完成型が「生もと」造りで、その発展型が「山廃」造りです。
日本酒の醸造には「乳酸」が必須の物質なのですが、江戸時代では「乳酸」が販売されていませんので自然界の摂理を利用して手に入れるしか方法が有りません。
この乳酸を入手する方法を経験則で作り出した先人の知恵と工夫は凄い物があると思います。
先人の知恵と工夫と微生物の働きを思いながら呑む日本酒もまた楽しいです。
本当に日本酒は楽しくて美味しいです(*^▽^*)
一升瓶に半分以下しか残りが有りませんので、良かったら「唐木屋のなか」で楽しんでください。
皆様のご来店をお待ちしておりますm(_ _)m

